キヤノン5Dsとソニーα7RⅡの憂鬱

キヤノンから5060万画素の5Dsが発売された。それを追うようにソニーから4240万画素のα7RⅡが発表された。


以前から言っているように私は「高画素フェチ」だ。

高画素が良いとも言っていないし、ネガティブな部分を声高に叫ぶこともないし、ましてや高画素じゃないカメラを蔑むこともない。ただただ高画素が好きなだけだ。高画素が好きな理由は特に無い。だってフェチだから。

スペックにはあまり興味が無い。むしろフィーリングの方が重要と思う。


さて、ニコンD810オーナーであり、キヤノンEFマウント、ソニーEFマウント保有者としては5Dsとα7R2は気になる存在かと言えば、意外と冷静に世間の喧騒を眺めていると言ったところだ。
理由はまた今度に譲ることとして、キヤノンとソニーはニコンと同じように表には出ない憂鬱に苛まれることになるだろう。

私が高画素フェチになったのは紛れもなくニコンD800Eの存在だったのだが、「今まで見えなかった場所が見えるようになった」という高画素だけに許された世界観に魅了されたのである。
しかし、「見えない場所が見えるようになる」条件はピントが合っているという、至極当たり前な前提に立脚するということである。

もっと分かりやすく言うと、今まで以上にカメラやレンズのピント精度が要求されるということである。しかも、ユーザー側の精度は別としてである。
つまり、あと数ヶ月もすればキヤノン、ソニーのサービスには「ピント調整」の作業依頼が殺到することになる。中にはピントがズレていることを示すことができない者や、自分の精度がズレている者でさえ「ピント調整」の作業依頼をしてくる。

また、サービス側の精度も白日のもとに露呈されることになる。
今まで2000万画素程度の見え方が基準になっていたのが、いきなり5000万画素という高精細画像のピント精度への対応が求められるからだ。
つまり、旧態然とした老兵を窓口にしていては、高画素機のオーナーの話が理解できないのである。
解りやすく例えると、自分が持っているカメラ(何でも良い)を5000万画素機と見立てる。その撮影画像を背面液晶でピントチェックするときは等倍まで拡大してピントチェックすると思う。5000万画素機のオーナーがサービスに行って「ピント調整」を依頼すると、旧態然とした老兵は背面液晶の拡大を半分くらい(2000万画素と見立てる)の鑑賞サイズにして「ピントは合っている」と主張する。

故に、キヤノンとソニーはサービス部門が「等倍でピントを合わせてくれ」との要求に疲弊してくるということである。


まあ、最近は高画素の「踊り場」かもしれないが、ゆくゆくは桁違いに高画素化するどころか、限りなく「目」に近づいていくと思う。
その時代を迎える前の試練と言えば試練かもしれない。


#αアンバサダー




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